住田光学ガラス

京浜東北線与野駅の近くに本社を置く、光学ガラスのメーカーです。「住田光学ガラス」は、カメラのレンズをはじめ光ファイバーやCD用ピックアップレンズなど、光学ガラスを用いた様々な製品をつくっていて、レンズ製造の世界では超有名な会社なのです。
そんな、およそ建築とは無縁に思われる会社を私達が訪れたのは、ある魅力的な製品を見せて頂くため。
その魅力的な製品とは、光透過ブロック。光を透過するコンクリート製のブロックなのです。

髪の毛程の細い光ファイバーをコンクリートで固め、ブロック状に切断したもので、光ファイバーを通して光が透過する「リトラコン」という製品。TVや建築雑誌などでも取り上げられたこの製品、もともとはハンガリーのアロン・ロソンツィという人が開発したもので、住田光学ガラスがライセンス契約によって日本国内で製造販売していたのです。“していた”と書いたのは、昨年11月に製造販売を中止してしまったからで、現在のところハンガリーのリトラコン社でのみの扱いということなのだそうです。
柔らかくそして優しく透過する光の感じに興味をそそられたのですが、非常に残念です。ただ、住田光学ガラスのショールームに、サンプルとして実物が設置されているので見ることはできます。
住田光学ガラスが持つ、光ファイバーに関するノウハウやガラス素材に対する探求心など、様々な製品を見ながら懇切丁寧に説明して頂けるので、興味のある方は一度ご覧になると良いのではないかと思います。きっとこれまで知らなかった、目から鱗の情報に、新しい世界が開けることと思います。
お昼休みの時間を割いて、私達の応対をして下さったY様、本当にありがとうございました。

-アーキテクト

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